Galaxy Watch(5)の血圧計(BP)と心電計(ECG)の機能を有効にする方法

<注意>

・このサイトで記されている方法は Watch4/5(Wear OS)に対してのもので Watch3/Active2(Tizen OS)は対象にしていません(もっと言えば、自分が購入した「Watch5 40mm アジア太平洋地域版 SM-R900NZAAASA」でしか検証していません。)。

 Watch3/Active2の方は、自分が<血圧計&心電計の導入手順>の参考サイトに記載した「Watch3でECGとBP測定」などの情報も参考に取り組んでみてください。

このブログについてにも記しましたが、このようなサイトの常で、ここに載っている情報・手順・工程などや、自分が参考にさせてもらった情報が正しい保証は何処にもありません。これらを参考に作業をおこなう際は、必ず『自己責任』でお願いします。

 

 

概要

 Galaxy Watchは古い機種を除き、血圧計(BP)と心電計(ECG)の機能を備えていますが、日本では医療機器の認証を受けていないため、「なんちゃって機能」としてすら使用することができません(韓国などでは医療機器として認証されています)。


 ここでは以下の項目に分けて、血圧計と心電計の機能を有効にし、これらで測定をおこなえるようにすることを目的としています。


・Galaxy Watch(5)の初期設定
・血圧計&心電計の機能解放
・血圧計&心電計の使用方法:含む、Samsung Health MonitorとSamsung Health(S Health)の初期設定&同期方法


 以下、その手順と情報です。

 

初期設定

注意

 自分は、スマホがGalaxy(S20 Ultra)だったので「Samsungアカウント」についてはログインするだけでしたが、Galaxy 以外あるいは Samsungアカウントを設定していない人は下の手順の何処かでその操作もおこなうことになると思います。

 尚、血圧計と心電計の機能解放については、「スマホがGalaxyでなくても大丈夫」と記述しているサイトがありましたが、検証はしていません。

 

手順

 最初にフル充電した方が良いかも知れません。ちなみに自分は初期設定が終わってからしました(バッテリー残量に気をつけましょう)。


0."Galaxy Wearable"アプリがデフォルトでスマホにインストールされていない方は、予め、Galaxy Store(or Google Play)から同アプリをダウンロードし、インストールしておいてください。

※注意

・Galaxy Watch(以下、Watch)の電源を入れる前に、スマホBluetoothはONにしておくと吉。
・Galaxy Wearable(以下、Wearable)はインストール後、取りあえず、起動(初期設定)しないで放置してください:Wearableは基本「スマホ側のアプリ」を指すものと思ってください(スマホWatch双方にこのアプリが存在することになるため)。ペアリング後、WearableではWatchの各種設定などがおこなえます。


1.Watchのホームキー[電源キー](右上の物理ボタン)を長押しし、電源を入れる。

 ⇒まず「使用する言語」の設定画面が表示されるので『日本語』を選択。

  続いて「国または地域」の設定画面が表示されるので『日本』を選択。

  ※国内版以外は「日本」を選択できないと思われます。

   ……「ASA:アジア太平洋地域」版だった自分は「タイ」を選択しました。


2.「ようこそ」が表示されたら、下から上にスワイプ。


3.「端末でGalaxy Wearableアプリを起動してください」と表示されたら、Wearableを起動:動画では、Wearableが勝手に Watchを検知し、接続を開始する画面が表示されたが、自分はそうならなかったので自ら起動。


4.Wearableの「開始」ボタンをタップ。


5.位置情報へのアクセスを求められるので「アプリの使用時のみ」(あるいは「常に許可」)をタップ:5~12についてはスマホWatchの環境によって、この内容や順番などでおこなわれないものと推察されます。各々、臨機応変に設定してください。


6.電話の発信と管理への権限を求められるので「許可」をタップ:もちろん必要ない人は「許可しない」でもOK。


7.追加するデバイスのスキャンが始まるので、スキャンされた「Watch」をタップする:Watchがスキャンあるいは表示されない場合は「上記以外のデバイス」をタップ。


8.WearableとWatchに同じコード(番号)が表示されていることを確認し、Wearableで「ペア設定する」をタップ:この際、「連絡先と通話履歴へのアクセスを許可する」のチェックボックスも表示されるが、参考サイトではチェックが入れられていなかった。⇒自分はチェックして次へ進みました。


9.WearableとWatchがペア設定(接続)される:スマホにGalaxy Watch Pluginのダウンロードなどがおこなわれたため、多少、待ち時間が発生。


10.「診断データの送信(任意)」にはチェックを入れず、次に進む:「(更新を?)Wi-Fiで自動的に取得」と「ソフトウェア更新を自動的に取得することに同意します」の確認もおこなわれた。


11.「Google Cloud Sync」(Wi-Fiなどを通じてスマホからの通知やメッセージを確認できる)にはチェック、「使用状況と診断情報のレポート」はチェックを外し、「位置情報」はチェックを入れて、次に進む:自分はここで何故か「ユーザー補助:拡大」の機能追加もおこなわれました。


12.この後、Googleアカウントの設定がおこなわれます(自分は生体認証で進めました):自動バックアップするか否かの確認もあります。


13.Watchに「準備完了」と表示され、「時計のチュートリアルを開始」が表示されるので、開始ボタンをタップ。


14.Watchの操作説明がおこなわれる:取りあえず、下の基本動作を覚えておくと便利かもしれません。

・時計(ホーム)画面での操作:基本、ホームキー(右上の物理ボタン)を押せば、この画面に戻ってこられます。

  上から下にスワイプ:「クイックパネル」が表示される。

  下から上にスワイプ:「アプリの一覧」が表示される。

  左から右にスワイプ:「通知」が表示される。

  右から左にスワイプ:「タイル」が表示される。

   ⇒タイル:アプリやアクティビティなどを簡単に表示・利用するための機能

・時計画面以外では「左から右にスワイプ」すると『前の画面に戻れる』:戻るキー(右下の物理ボタン)を押してもOK。

・ベゼルに沿ってスワイプすると、(スクロールできる画面では)画面をスクロールすることができる:もちろん「下から上」「上から下」にスワイプしてスクロールすることも可能。

・モニターを手のひら全体でタッチすると、画面の表示を消せる:Always On Display[AOD](バッテリーをあまり消費しない形で、常に時計を表示させておく機能)使用時は、その表示になると思われる。

 

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※動画ではペア設定時に勝手にGalaxy Watch Pluginがダウンロード&インストールされていたが、別に求められることもある模様:自分は、ペア設定時に勝手にダウンロード&インストールされたので、以下はおこなっていません。

 

a.「Galaxy Watch Pluginをインストール」の画面でOKボタンを押すと、Google Playに移動するので、そのまま「インストール」をタップ。

b.インストール後、再度Wearableを開く。

c.Samsungアカウントへのサインインを求められるので「サインイン」をタップ。

d.メールとパスワードを入力し、「サインイン」をタップ。

e.SamsungアカウントとWatchを接続するため、「続行」をタップ。

f.「診断データの送信(任意)」にはチェックを入れず、使用許諾などに同意して、次に進む。

g.Galaxy Watch PluginとWatchとのリンクをおこなうため、「OK」をタップ。

h.次の項目の「許可」もしくは「許可しない」を選択し、次に進める。

⇒「連絡先へのアクセス:許可しないor許可」「カレンダーへのアクセス:許可or許可しない」「通話履歴へのアクセス:許可しないor許可」

 「デバイス内の写真やメディアへのアクセス:許可or許可しない」「SMSメッセージの送信と表示:許可or許可しない」

 「通知へのアクセス:許可or許可しない」

i.Googleアカウントとのリンクをおこなうか尋ねられるので「続行」をタップ。

j.Googleアカウントをスマートウォッチにコピーするかを尋ねられるので「コピー」をタップ。

k.Googleアカウントのパスワードを入力して「ログイン」をタップし、リンクを完了する。

 

参考

体組成測定や光学式心拍計で健康管理が可能な「Galaxy Watch4」のセットアップを行ってみた/Gigazine
【SAMSUNG GALAXY WATCH 4】開封&設定編
日本語マニュアル(PDF)
Development [RESTRICTIONS-REMOVED] Samsung Health Monitor - WearOS - 1.1.3.002 - Root, Age, Country & Device Restriction Removed - 21st June 2023(Dante63氏のコミュニティへの投稿を中心に)

 

血圧計&心電計の導入手順

概要

 血圧計と心電計の機能を解放するには、Samsung Health Monitor(以下、SHM)をスマホWatchにインストールしなければならないのですが、日本からは正規の手段でインストールすることができません。


 ですので、「Watch.SHM.MOD.バージョン.dante63」と「Phone.WearOS.SHM.MOD.バージョン.dante63」という2つのapkファイルをダウンロードして、インストールをおこない、その機能を使えるようにします。

 ⇒apkファイルとは Android(Wear OS)で使用されるアプリインストール用のファイル、MODとは「改変したプログラム」のことで、上の2つのapkファイルは、Dante63氏が改変・更新を、Rydeen氏が日本語化をおこなったものです。


※注意:失敗した場合、最悪、Watchスマホを初期化しなければならない可能性もあります。あくまで『自己責任』でおこなってください。


手順

Watch側の作業

1-1. 時計(ホーム)画面で上から下にスワイプし、本体設定を表示。


1-2. 右上の歯車のアイコン(設定アイコン)をタップ。


1-3. 設定画面の下の方にある「時計について」をタップ。


1-4.「ソフトウェア(情報)」を開き、「ソフトウェアバージョン」を連打し、開発者モードをONにする。


1-5. 設定画面(手順1-2)に戻り、一番上にある「接続」をタップ:「戻る」には左から右へスワイプするか、戻るキー(右下の物理ボタン)を押下。


1-6. BluetoothをOFFにし、スマホとのペアリングを解除。


1-7. Wi-FiをONにして、スマホと同じWi-Fiに接続。


1-8. 設定画面から「開発者向けオプション」を開き、必ず順番に、[ADBデバッグ]をON、[Wi-Fiデバッグ]をONにする。
 ※[Wi-Fiデバッグ]をONにした際、最初は"Unavailable(利用不可)"と表示されますが、少し待つ(接続される)と「IPアドレス:ポート番号」が表示されるので、これを控えておきます(一度前の画面に戻ってから、再度「開発者向けオプション>Wi-Fiデバッグ」を開くと記しているサイトもありました)。⇒「IPアドレス:ポート番号」を撮影してしまうのもありだと思います。


スマホ側の作業

2-1. ダウンロードサイトから、"Phone.WearOS.SHM.MOD.バージョンの数字.dante63.apk"と"Watch.SHM.MOD.バージョンの数字.dante63.apk"という2つのファイルをダウンロードします:Phone~.apkは開いてすぐの一番下に、Watch~.apkは"Watch SHM MOD WearOS"ディレクトリ(フォルダ)直下にあります。


2-2. 電話用の「Samsung Health Monitor[SHM]」(Phone.WearOS.SHM.MOD.バージョンの数字.dante63.apk)のapkをタップし、インストール:スマホの「不明なアプリをインストール:設定>セキュリティおよびプライバシー」の設定を変更し、完了後は元に戻してください。

 ⇒提供元不明のアプリをインストールするためのアクセス許可ポップアップが表示されたら、デバイスの設定に移動し、インストールをおこなおうとしているアプリ(例えば、ChromeでDLしたならChrome)からのインストールを許可して、完了後は元に戻してください。インストールが終わると完了表示と"DONE(完了/終了)"&"OPEN"が表示されるので、"DONE"をタップします。


3-1. Bugjaeger Mobile ADB-USB OTG/Roman Sisik(スマホからWatchにapkをインストールするためのソフト)をGoogle Playからインストールし、起動。


3-2. 利用規約が表示されるので「AGREE(同意)」をタップします。


3-3. 右上のコンセントのマークをタップし、Connect toの画面を表示。


3-4. 手順1-8で控えたIPアドレスを入力し(例:192.168.2.120:5555⇒IP addressに192.168.2.120/Portに5555を入力)、CONNECTをタップ。


3-5. Watch側でOKをタップ:成功するとBugjaeger上部の"No device selected"の文言が"heartbs IPアドレス:ポート番号-device"に変化します。


3-6. 上部メニューバーの「矩形内に上矢印(左から3つ目)」アイコンをタップすると、ファイルの一覧が表示されます。


3-7. 最上部左から2つ目のプラスマークをタップ。


3-8. "Select APK file"を選択し、OKをタップ。


3-9. "Watch.SHM.MOD.バージョンの数字.dante63.apk"を選択すると、WatchにSHMがインストールされます:Watchにインストールの進捗状況が表示されます。

 ⇒成功するとWatchのアプリ一覧に、オリジナルのSHMとは違う形のアイコン([心電図の]波の形がMのようになったもの)が表示されます。

 ※参考にしたサイトなどではアイコンは、波の右上に「Mの文字」があるものだったが、自分がインストールしたアプリでは変更されていました。


3-10. 手順1-1~1-8を必ず逆(必ず「[Wi-Fiデバッグ]をOFF>[ADBデバッグ]をOFF>[開発者モード]をOFF>[Wi-Fi]をOFF>[Bluetooth]をON」の順番)で戻しておくこと!:忘れるとずっとWi-Fi通信状態になってしまい、バッテリーの消費が増大してしまうため、必ず忘れずに元の設定に戻してください!


3-11. 下の「<Watchの血圧計の使い方>(キャリブレーション[校正])」を実行します。

 

参考

Galaxy Watch4 心電計と血圧計の解放方法を解説/ベノワ様の裏庭
たかテツ氏のAmazonでのWatch4のレビュー
Galaxy Watch 4レビュー/心電図と血圧測定する方法を紹介
【解説】Galaxy Watch5 / Watch4のECG(心電図)と血圧測定を有効にする方法
Galaxy Watch5並行輸入品(韓国版)を実際に購入し、日本で使用可能か検証した
心電図と血圧の封印を解く
Galaxy Watch4 で ECG および血圧機能を有効にする方法
Watch3でECGとBP測定


Watchの血圧計の使い方

キャリブレーション[校正]

 血圧計を正しく使用するにはキャリブレーションをおこなう必要があります。下がその手順です。


1.スマホWatchがきちんとペアリングされていることを確認します:Wearableを起動、あるいはスマホの「設定>接続>Bluetooth」の「ペアリング済みデバイス」で確認をおこないます。⇒ペアリングされていない場合、Wearable、あるいは「設定>接続>Bluetooth」でペアリングをおこないます。


2.血圧計をWatchをつけていない方の腕に装着します(この時、Watchは手首に密着、且つ、きつ過ぎないようにします)。


3.Watchのアプリ画面でSHMを起動し、許可(あるいは同意)をタップします。


4.「血圧(計)[Blood pressure]>スマホの(SHM)アプリを起動する[Open phone app]」をタップすると、スマホでSHMが起動します。


5.スマホの「承認(or承諾or同意)[Accept]」をタップします。


6.名前、性別、誕生日などのプロフィール情報を入力し、「継続する(あるいは、次へ/続行[Continue])」をタップします。


7.「Watchの校正(キャリブレーション)をおこなう[Calibrate the watch]」をタップし、血圧計の測定を開始します:測定時は血圧計・Watch共に心臓の高さ(乳首ぐらい)に固定してください。また、校正時の測定に関しては、下の「再キャリブレーション[再校正]」も参考にしてみてください。


8.測定が終了したら、血圧計に表示された最高血圧最低血圧の値をアプリに入力:この作業を更に2回(計3回)繰り返します。


9.「校正が終了しました[Calibration finished!]」の表示が出たら、キャリブレーション完了です:あとは、Watch単体で血圧測定が可能になります。
 ⇒正確な値を測定するため、キャリブレーションは28日(4週間)に1度おこなう必要があります(校正後28日を経過すると、Watchの血圧計に「時計の校正の有効期限が切れています」と表示され、血圧測定が出来なくなります)。

 

※操作ができない、あるいは上手くいかない場合、スマホWatchを再起動してみてください:自分はトラブらなかったのでおこなっていません。
※(スマホの)SHM起動時に"Samsung Health[S Health]"(以下、SH)のインストールを促された場合、下の<Samsung Health(S Health)>を参照して進めてください:自分は促されなかったので、別途、SHのインストールをおこないました。


キャリブレーション[再校正]

 校正後28日経過すると、Watchの血圧計に「時計の校正の有効期限が切れています」と表示され、血圧測定が出来なくなるため、再校正が必要になります。


1.スマホWatchがきちんとペアリングされていることを確認します。


2.血圧計を時計を装着していない腕に装着します。


3.Watchの血圧計を開くと「時計の校正の有効期限が切れています。」と表示されているので、「もっと詳しく」ボタンをタップします。


4.「校正の有効期限が切れています。Samsung Health Monitorの指示に従って時計を再校正します。」と表示されるので、「スマホアプリを開く」をタップします。


5.スマホでSHMが起動し、校正リマインダーに「時計の校正の有効期限が切れています。指示に従って時計を再校正します。」と表示されるので、「時計を校正する」をタップします。


6.いくつか注意点や指示の画面が表示されるので、注意点や指示に従って、「次」あるいは「始めましょう」ボタンをタップしていき、校正をおこないます。


7.スマホWatch双方に「校正が終了しました」と表示されるので、「OK」ボタンをタップすると校正が完了し、再び血圧計が使用可能になります。


血圧の測定

1.Watchのタイル「血圧計」で測定ボタンをタップするか、アプリ画面でSHMをタップします:タイルの方が簡単です。


2.タイルで測定ボタンをタップした場合、使い方や注意などが表示されるので、一番下までスクロールしてOKボタンをタップし、測定を開始します。
 SHMをタップした場合は、「血圧(計)[Blood pressure]>測定[Measure]」とタップ、あとはタイルと同じ流れになります。

 ⇒測定時はWatchを心臓の高さに固定します。


3.最高・最低血圧と心拍数(脈拍)がWatchに表示されます:測定に失敗するとエラーメッセージが表示されます。


測定値の確認方法

 スマホWatchがペアリングされていれば、以前の測定値などはスマホのSHMで確認できます。また、結果の削除などの管理もおこなえます。

 ※SHMとSHは血圧測定結果を共有(同期)しないので、必要であれば下の「SHMとSHの同期方法」をおこなってください。


「血圧計のキャリブレーション並びに測定関連」の参考

Galaxy Watch 3で心電図(ECG)と血圧測定に成功!条件とその方法を紹介
心電図と血圧を測ってみる
英語マニュアル(PDF)


Samsung Health MonitorとSamsung Health(S Health)の同期方法

1.(スマホの内部ストレージの)Downloadフォルダ(/storage/emulated/0/Download:一般的にDLの際に使われるフォルダです)の中に「SamsungHealth」フォルダを作成し、そのフォルダ内に「FeatureManagerOn」ファイルを作成します:"FeatureManagerOn"は拡張子が無いファイルとして作成します。また、中身には何も書かれていなくて(0byteで)大丈夫です。


2.スマホの「設定>アプリ>Samsung Health」を選択してSHを強制終了させるか、スマホの再起動をおこないます。


3.改めてSHを起動し、画面右上の三点マークから「設定>Samsung Healthについて」を選択します。


4.「Set features」と「Developer mode」という2つの項目が表示されるまで、「バージョン(Version)」表記の部分を連打します。


5.「Set features」をタップし、「Health Analytics」と「DataPlatform」という2項目を変更します:「Health Analytics」は [HA]Server の"DEV"を、「DataPlatform」は Developer mode の"on"を選択して、戻るボタンをタップします。


6.英語のメッセージが表示され、SHのアプリ情報が表示されるので、「強制終了」をタップしてSHを終了します:Dante63氏は「ストレージ」の「キャッシュを消去」もおこなうよう記していましたが、Rydeen氏はキャッシュ消去しなくても上手くいったと記していました(自分は基本、キャッシュ消去はしなくても良いと思いました)。


7.(スマホの)SHMを起動し、画面右上の三点マークから「設定>データ>Samsung Health」を選択。


8.SHと同期(「データの読み取りや書き込みなど」を許可)するための画面が表示されるので、「全ての権限」「心電図」「血圧」をすべてONにします。


9.血圧を測定すると、SHにも自動的にデータが反映されます:SHMにデータが反映されていないと、SHにもデータは反映されないようです。


※SHMとSHの同期がおこなえた時点で、手順4で表示させた「Set features」と「Developer mode」は「バージョン」表記部分の連打で非表示に戻し、手順1の「SamsungHealth」フォルダ(と「FeatureManagerOn」ファイル)は削除してしまって構いません。

 

Samsung Health MonitorとSamsung Health(S Health)の同期方法」の参考

Samsung Health Monitorの血圧測定結果をS Healthと同期させる最新方法
Samsung Health Monitorで測定した血圧をS Healthに同期させる方法
[RESTRICTIONS-REMOVED] Samsung Health Monitor - WearOS - 1.1.3.002 - Root, Age, Country & Device Restriction Removed - 23rd May 2023
オリジナルトピック:Galaxy watch4 心電図&血圧計解放のコメント

 

Watchで心電図(ECG)を記録する方法

1.スマホWatchがきちんとペアリングされていることを確認します。


2.Watchのタイル「心電図」で記録ボタンをタップするか、アプリ画面でSHMをタップします:タイルの方が簡単です。
 ※初めて「心電図」で記録をおこなおうとすると、スマホ側のSHMが起動して、測定腕の選択などの初期設定をおこなうことになります。


3.タイルで記録ボタンをタップした場合、使い方や注意などが表示されるので、一番下までスクロールしてOKボタンをタップし、記録を開始します。SHMをタップした場合、「心電図」をタップした後はタイルと同じ流れになります:OKボタンをタップすると、(Watchを装着した腕を机の上に置き、)右上のボタン(ホームボタン)に軽く指を当てるように指示されます。⇒ボタンにセンサーが内蔵されており、それによって心電図が計られます。記録時はWatchを手首に密着させてください。


4.記録結果は、スマホ側のSHMから確認することができます。

 

・参考:Galaxy Watch 3で心電図(ECG)と血圧測定に成功!条件とその方法を紹介

 

Samsung Health(S Health)

 Watchにはデフォルトでインストールされているようです:ネットで調べた際は"S Health"と記載しているサイトが多かったが、Galaxy Storeなどで検索すると"Samsung Health"という名称で表示されました。


手順

 SHMの起動・設定時に「Samsung Health」(以下、SH:記述がない場合、スマホのアプリを指します)のインストールを促された場合、その指示に従って、追加と設定をおこないます:画面が閉じたり開いたりしますが、何もすることがなくなったら(SHの追加と設定がおこなえたら)、SHMに戻って設定を終わらせます。


 ※SHMからインストールが促されなかった場合、別途、Galaxy Store(or Google Play)からSHをダウンロードし、インストールと設定をおこないます:自分はインストールが促されなかったので、下の方法でインストールや設定をおこないました。


1)SHをインストールし、起動します:手順2~7(あるいは2~18)は、スマホWatchの環境によって、この内容や順番などでおこなわれないものと推察されます。各々、臨機応変に設定してください。


2)「Samsung Healthのプロモーションおよびマーケティング情報の通知を受信」と「データをSamsungアカウントと自動的に同期」の2つの許可(共に任意)への求めが表示されるので、後者のみチェックして、「次へ」をタップします:必要なければ、後者のチェックもいりません。


3)「電話の発信と管理」への許可を求められるので「許可」をタップ:必要なければ「許可しない」で構いません。


4)「身体活動データへのアクセス」を求められるので「許可」をタップ


5)アカウントの選択(SamsungGoogle?)が求められるので、適宜、選択をおこないます:自分はいつの間にか、スマホの通知エリアに「Samsungアカウントへの許可」が求められていました。気付かずにSHのトップ画面が表示されてから「許可」を選択した気がしますが、本来は表示された時点で「許可」を選択するのが正しいと思われます。


6)「付近のデバイス」などへの許可を求められるので「許可」をタップ


7)SHの画面右上の三点マークから「設定>アクセサリ>Watch>登録」を選択します:この際、WatchにSHがインストールされているか必ず確認してください。⇒自分がこの手順をおこなった際は、Watchが検索されず、見つかりませんでしたと表示されてしまったので、WatchのSHの一番下にある「設定>他のデバイスに公開」をおこなったところ、検索できました。また、表示されたWatchを選択したところ、Wearableが起動しました。

 ※元々ペアリングされていたのでこのような挙動になったと思われます。これにより、基本的に作業は完了できましたが、「他のデバイスに公開」を使用するのが適切であったかどうかは判断できませんでした。
 ※「SHの使用には2段階認証の設定が必須」と書かれていたサイトがあったが、自分の環境では結局「2段階認証の設定」は表示されませんでした。もしかすると、自分は以前に設定したことがあったのかもしれません。


(下は最初に想定していた手順ですが、自分は使用しませんでした)
2)Samsungアカウントへのサインインを求められるので「サインイン」をタップ
3)Samsungアカウントに登録したメールアドレスとパスワードを入力し、「サインイン」をタップ
4)「続行」をタップ
5)オプションを確認して、「次」をタップ:オプションは「S Healthのプロモーションおよびマーケティング情報の通知を受信」と「データをSamsungアカウントと自動的に同期」の2つだが、後者にのみチェックをおこない、「次」ボタンをタップ(必要なければ、後者のチェックもいりません)
6)アプリ使用時に求められる権限を確認し、「続行」をタップ
7)「電話の発信と管理」への許可を求められるので「許可」をタップ:必要なければ「許可しない」で構いません
8)「身体活動データへのアクセス」を求められるので「許可」をタップ
9)続いて、2段階認証の設定に移るので「次へ」をタップ
10)SHの使用には2段階認証の設定が必須なため、そのまま「二段階認証を設定する」をタップ
11)再度、Samsungアカウントのパスワードを入力し、「確認」をタップ
12)「2段階認証をオンにしますか?」と尋ねられるので、「はい」をタップ
13)電話番号を入力し、「コードを送信する」をタップ
14)送信されたコードを「認証コード」欄に入力し、「認証」をタップするとセットアップが完了します
15)スマホの「S Health」の画面右上の三点から「設定>アクセサリ>Watch>登録」を選択:ペアリングされている場合、ここで登録完了

 ※この際、Watchに「S Health」がインストールされているか必ず確認すること
16)スマホや時計の画面にペアリングを促す画面や選択画面が表示されたら適宜実行します
17)画面の指示に従い、「Galaxy Wearable」と「Galaxy Watch Manager」を追加
18)手順15の画面に戻り、アクセサリからWatchを登録する:自動的にWearableが起動し、スマホと時計がペアリングされます


上手くいかなかった場合

 下の手順を実行の上、やり直します:自分は上手くいったので、以下はおこなっていませんし、検証もしていません。


a)スマホのアプリ一覧から、下記のキャッシュとデータを削除し、再起動

 Google Play 開発者サービス

 Google Play サービス フレームワーク

 Google Play ストア

 Watch関連アプリ

  :SHM・Samsung Health・Galaxy Wearable・Galaxy Watch Manager
b)時計のリセット

c)スマホを再起動

 

それでも上手くいかない、あるいはWatchがおかしくなってしまった場合、下のような方法もあるそうです:もちろん、自分はおこなっていませんし、検証してもいません。

Watchのハードリセットの方法

 

血圧が計れるスマートウォッチについて

 2023年7月現在、安価で、ある程度信頼性のある、血圧が計れるスマートウォッチは Samsung Galaxy Watch("4/5"と新しく出そうな"6")一択と言ってよいと思います(オムロン HeartGuideもありますが高いので……)。
 追記:これを記している最中にASUSが「VivoWatch BP&SP」「VivoWatch 5」という血圧の計れるスマートウォッチを出していることを知りました。気になる方は調べてみてください(医療機器の認証を受けていないため、日本向け公式サイトでは血圧が計れるとは一切記していないようですが、機能解放などをおこなわなくても血圧の測定が可能なようです)。
 
 下に、自分がGalaxy Watchを購入するに当たり、気になって調べた情報を記しました。
 ⇒詳細な機能やスペックについては、公式サイトやレビューサイトなどをご覧になってください。
 
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<種類&サイズ&モデル番号>
 主な違いは、Classicは物理回転ベゼル、Proはバッテリー容量とTurn by Turn Navigationのみ
 
・Watch4:無印 40mm SM-R860NZ~(~は色と国によって異なる)&44mm 870
      Classic 42mm 880&46mm 890
・Watch5:無印 40mm 900&44mm 910
      Pro 45mm 920
・Watch6:無印 40mm 930&44mm 940
      Classic 42mm 950&46mm 960
 ※Watch6はあくまで予想:Samsung新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」2023年7月26日(水)20:00~で発表か?
 
 ちなみに、どこの国のモデルなのかは、パッケージなどに記載されているモデル番号(SM-RXXXNZ~)のラスト3文字を見れば確認できます。
  XJP:日本/KOO:韓国/XAA:米国
  XAC:カナダ/MXO:メキシコ
  LTA:ラテンアメリカ&カリブ
  CIS:独立国家共同体/ZTO:ブラジル
  EUX: ヨーロッパ/SWA: 南西アジア
  ASA:アジア太平洋地域/BRI:台湾
  TGY:香港/MEA:中東&北アフリカ
  INU:インド
 
<バッテリー>
 公称のフル充電時間は、Watch4無印が約2時間(約110分)、Watch5無印が約1.5時間
 
・Watch4:無印 40mm 247mAh
      無印 44mm 361mAh
      Classic 42mm 247mAh
      Classic 46mm 361mAh
 ⇒公称最大40時間駆動
・Watch5:無印 40mm 284mAh
      無印 44mm 410mAh
      Pro 45mm 590mAh
 ⇒公称最大で、無印は50時間・Proは80時間駆動
 
<充電>
・ワイヤレス充電のみ:付属品は「ワイヤレス充電ドック」だけなので、別途ACアダプタの購入が必要
 ⇒「USB PD(POWER DELIVERY)対応(準拠)品」であれば大丈夫だと思われるが、公式には「Samsung製を使え!」と記されている(自分は、ダイソーの「PD急速充電ACアダプタ(770円)」で済ませてしまいました)。
Watch4は[5W 5V/2A]、Watch5は[10W 5V/2A]に対応:Watch5の方が充電時間は短い
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 ちなみに国内版より海外版(並行輸入版)の方が安いことが多かったため、自分は「野木亜堂本店」さんで購入しました。
 
 スマホもこちらで購入したのですが、結構丁寧でおすすめです(リベートとかは受け取ってないです[笑])。
 
 どこの国のモデルなのか気になる人は、問合せフォームから質問すれば教えてもらえると思います。
 ⇒自分が購入し、送られてきたのは「ASA:アジア太平洋地域」版だったのですが、初期設定の『国または地域』の選択で「日本」が出てこなかったため、多少悩みました。おそらく国内版以外は「日本」を選択できないと思いますので、それが嫌な方は国内版を購入しましょう。